「kintone AI-OCR」で検索すると、
複数のプラグインやサービスが見つかり、
どれを選べばよいか迷ってしまう、
という方も多いのではないでしょうか。
料金体系も、機能の説明も、
サービスによって書き方がバラバラなため、
・結局どこが自社に合っているのか分からない
・比較検討に時間がかかってしまう
・導入してから「思っていたのと違った」となる
といった声もよく耳にします。
そこで本記事では、kintoneでAI-OCRを選定する際に、
最低限チェックしておきたい5つの軸を整理してご紹介します。
5つの軸に沿って各サービスの資料や公式サイトを見比べていただくことで、
自社の運用に合ったAI-OCRを、
納得感を持って選んでいただけるはずです。
【この記事を読んでわかること】
・kintone向けAI-OCRを選ぶ際に確認すべき5つの軸
・料金体系の違いが、後々の運用にどう影響するか
・人手入力と比べた費用対効果の考え方
・「読み取るだけ」のOCRと「加工・判断まで行う」OCRの違い
・OCR実行そのものを自動化できるかという視点
・セキュリティ面で確認しておくべきポイント
・導入実績・継続率から分かること
軸①:料金体系は「定額」か「従量課金」か
まず確認しておきたいのが、料金体系です。
kintone向けのAI-OCRには、
大きく分けて「定額制」と「従量課金制」の2種類があります。
従量課金制のサービスは、
読み取り件数や文字数に応じて費用が変動する仕組みです。
一見、使った分だけ支払えばよいので合理的に思えますが、
実際には、
・月末になるまで、その月の請求額が確定しない
・繁忙期に読み取り件数が急増すると、想定外の費用が発生する
・稟議の際に「上限がいくらになるか分からない」と指摘され、承認が通りにくい
といった課題が生じやすくなります。
特に自治体や大企業では、
予算が年度単位で固定されているケースが多いため、
「年間でいくらかかるか」が事前に確定できる定額制のほうが、
稟議や予算管理の面で選ばれやすい傾向にあります。

料金ページを見る際は、
「基本料金+従量課金」という表記になっていないか、
上限ページ数を超えた場合にどのような扱いになるかを、
あわせて確認することをおすすめします。
あわせて確認しておきたいのが、
「人が手入力する場合と比べて、本当に安いか」という費用対効果の視点です。
派遣スタッフの平均時給や、
正社員の年収から時給換算した金額をもとに、
1帳票あたりの転記・加工コストを試算してみると、
数十円〜100円程度になるケースが多くあります。
AI-OCRの読み取り単価が、
この手入力コストを上回ってしまっては、
自動化する意味が薄れてしまいます。
また、AI-OCRは精度に関する不確定要素があるサービスでもあるため、
・いきなり高額プランで大量契約するのではなく、
まずは少額プランでスモールスタートできるか
・自社の帳票でどの程度の精度が出るか、低コストで試せるか
も、あわせて確認しておくと安心です。
軸②:AIエンジンの契約・運用負担が別途発生しないか
2つ目の軸は、AIエンジンの契約・運用にかかる負担です。
AI-OCRの多くは、裏側でAIの解析エンジンを利用していますが、
サービスによっては、
・プラグイン利用料とは別に、AIエンジン提供元とのAPIキー契約が必要
・利用量に応じて、AIエンジン側の費用も別途発生する
という2階建ての料金構造になっている場合があります。
この場合、費用面だけでなく、
・APIキーの発行・管理を、自社の情報システム部門が行う必要がある
・OCRエンジンやAIエンジンのチューニングを、自社で試行錯誤しながら行う必要がある
・思うように精度が出ない場合、原因の切り分けや調整も自社側の作業になる
といった、契約管理だけでなく、
運用担当者の技術的な負担も生じやすくなります。
AIエンジンの利用契約・チューニング作業が不要で、
プラグインの設定だけで完結するサービスであれば、
情報システム部門や現場担当者に専門知識がなくても、
安心して運用を任せられます。
導入を検討する際は、
「プラグイン以外に契約が必要なものはないか」だけでなく、
「導入後、自社側でAIの調整作業が発生しないか」も、
あわせて確認しておきましょう。
軸③:読み取るだけでなく、加工・判断まで対応しているか
3つ目の軸は、AI-OCRが対応する処理の範囲です。
従来型のOCRやシンプルなAI-OCRは、
「帳票に書かれている文字を、そのままテキスト化する」
ところまでが基本機能です。
位置指定・正規表現方式の従来型OCRとAI-OCRプラグインの違いについては、
下記の記事でも詳しく解説しています。
参考:従来型OCRとkintone+AI-OCRプラグイン、何が違うのか【AI-OCR活用】
その場合、OCRの後に、
・住所から郵便番号を調べて入力する
・法人形態の略称を正式名称に直す
・フリガナを追加する
・備考欄の内容を読んで、担当者が意味を判断する
といった作業が、結局は手作業として残ってしまいます。
一方で、「読み取り」だけでなく
「加工」「補完」「判断」まで対応するAI-OCRであれば、
・住所から郵便番号を自動補完
・「(株)」を「株式会社」に自動変換
・契約書の自動更新条項の有無を自動判定
・備考欄の自由な文章から、納品条件などを解釈してドロップダウンへ自動登録
といった、OCR後に発生していた手作業までまとめて自動化できます。

比較の際は、
「文字を読み取れるか」だけでなく、
「読み取った後の加工・判断まで対応しているか」を
確認することをおすすめします。
もう一つ見落としがちなのが、
「読み取りの実行そのものを自動化できるか」という視点です。
・レコード一覧画面から、複数の帳票をまとめて一括でOCR実行できるか
・kintoneのWebhook機能と連携し、レコード追加をきっかけに自動でOCRを実行できるか
・外部フォームや複合機と組み合わせて、帳票の受領からデータ化までを自動化できるか
といった、実行そのものを自動化する仕組みは、
意外と対応していないサービスも少なくありません。
「担当者がファイルを1件ずつアップロードし、その都度ボタンを押して実行する」
という運用のままでは、入力の手間は減っても、
実行の手間は残ってしまいます。
一括実行やWebhook連携に対応しているかどうかは、
将来的に帳票業務全体を自動化していく上で、確認しておきたいポイントです。
軸④:データの取り扱い・セキュリティ契約が明確か
4つ目の軸は、セキュリティ面です。
AI-OCRは、帳票という機密性の高い情報を
外部のAIエンジンへ送信して処理する仕組み上、
・読み取らせたデータが、AIの学習に使われることはないか
・データが人の目でレビューされることはないか
・情報セキュリティのガイドラインに準拠しているか
を確認しておくことが重要です。
特に自治体や大企業では、
導入時のセキュリティ審査で、
・ISO27001(ISMS)などの第三者認証を取得しているか
・AIエンジン提供元との契約上、入力データが学習や人的レビューの対象外と保証されているか
・セキュリティチェックシートが公開・提供されているか
といった点を細かく確認されるケースが多くあります。
AIエンジン提供元との契約において、
入力データが人的レビュー対象外であることを契約上保証しているサービスであれば、
情報システム部門の審査もスムーズに進めやすくなります。
セキュリティチェックシートの提供有無は、
問い合わせの際に必ず確認しておきたいポイントです。

軸⑤:導入実績・継続率は十分か
最後の軸は、導入実績と継続率です。
AI-OCRは、業種や帳票の種類によって、
実際の読み取り精度や運用のしやすさが変わってきます。
そのため、
・自治体や医療、製造業など、幅広い業種での導入実績があるか
・手書き帳票や非定型帳票での運用実績があるか
・導入後の解約率はどの程度か
を確認することで、
自社の業務に近いケースでの実績があるかを判断しやすくなります。
特に継続率(解約率の低さ)は、
「導入したものの、期待した精度が出ずに解約した」
というケースがどれだけ少ないかを示す指標でもあるため、
比較検討の際にあわせて確認しておきたい項目です。
累計導入社数だけでなく、
「どれくらいの企業が使い続けているか」も、
資料や問い合わせの際に確認してみてください。
5つの軸で、自社に合ったAI-OCRを見極める
ここまで、
①料金体系は定額か従量課金か
②AIエンジンのAPIキー契約が別途必要か
③読み取るだけでなく、加工・判断まで対応しているか
④データの取り扱い・セキュリティ契約が明確か
⑤導入実績・継続率は十分か
という5つの軸をご紹介しました。

kintone向けのAI-OCRは、
見た目の機能紹介だけでは違いが分かりにくいサービスも多いため、
このような軸を持って比較することで、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。
生成AI単体でOCRを運用する場合との違いについては、下記の記事もあわせてご覧ください。
参考:生成AI単体でのOCR運用と、kintone+AI-OCRプラグインは何が違うのか【AI-OCR活用】
・年額6万円からの定額制
・スモールスタート可能な少額プランから導入可能
・AIエンジンのAPIキー契約は不要
・読み取りに加えて、データの加工・補完・判断まで対応
・一括実行やWebhook連携による、OCR実行そのものの自動化にも対応
・AIエンジン提供元との契約において、入力データが人的レビュー対象外であることを保証
・自治体・大企業から中小企業まで100社以上が本番運用中
という特長があり、
今回ご紹介した5つの軸すべてに対応しています。
帳票の自動入力の具体的な活用例については、
下記のまとめ記事等もあわせてご覧ください。
AI-OCR活用方法のまとめ記事はこちら
kintoneでOCRを活用したデータ入力・加工の自動化まとめ【AI-OCR活用】
関連記事:kintoneとAI-OCR を連携できるプラグイン5選!活用シーンやメリットも解説
また、AI-OCRプラグイン for kintoneは30日間の無料お試し利用が可能です。
AI-OCRプラグイン for kintoneを30日間試してみる
まずは今回ご紹介した5つの軸をもとに、
実際に無料お試しで精度や使い勝手をご確認ください。
製品に関するご質問、ご相談についても
info@kandi-sol.co.jpまで
お気軽にお問い合わせください。